こんにちは楠本です。
今日は久しぶりにメンテナンスのブログです。
このレギュレーター、日アクのフラッグシップモデル”レジェンド”
私の大好きなレギュレーターです。
日本アクアラングのレギュレーターのメンテナンスは基本的に
このようなパーツキットを使います。
パーツキットの価格は
ファーストステージ用が¥3,000-
セカンドステージ用が¥2,000-です。
殆どすべての消耗パーツが含まれているので安心です。
これはオートクロージャ―デバイスといって
ダストキャップを締め忘れて水洗いしても
ファーストステージ内に水が浸入しない優れた構造になっています。
でも途中までは海水が入るので、1年も使うと結構シオ塩になります!
しかし海水は2個のOリングのお陰で内部には入ってきません。
簡単な構造ですが良く考えて作られています。
レジェンドのファーストステージをバラす時はいろいろな工具や治具を使います。
これはアメリカから直輸入の10インチのブレーカーバーと
アクアラング社用の26ミリソケット!
ヨークナットを傷つけずに開けることが出来る専用品です。
この特殊な26ミリソケットは日本では¥16,000-😅
アメリカからリーズナブルなお値段で購入しましたが
トルクレンチもバッチリ使える優れものでした(笑)
一番新しいレジェンドのファーストは内部に17ミリの雌ネジが切ってあるので
どでかい17ミリの六角レンチで開けます!
セカンドの調整はこのようなインラインアジャスティングツールを使います
これでなるべく吸気が軽くなるように、しかもフリーフローしないポジションに調整します。
レジェンドのセカンドステージの凄い所は初動抵抗値が大体20台で、軽ーく吸っただけで
エアの供給が始まります。ふつうは30台後半から40台ですから相当軽いです。
しかも吸気が軽い状態でフリーフロー圧を高く設定することが出来るので
とてもセッティングしやすく、調整範囲の広い優れたレギュレーターです。
こちらは残圧計!
ゲージからにょきっと出ている棒に小さなOリングが2個付いていて
ホース側とゲージ側への水の侵入を防いでいます。
高圧がダイレクトに掛かるので硬~いOリングが付いています。
少しメンテナンスを怠るとこの棒(残圧計ステムといいます)
が塩で固まって抜けなくなり、ペンチを使ってゴリゴリ回して外すしか手が無くなります。
ステムは大体ダメになってしまいます。
ダイブマンではこの部分は組み上げ時にクリストリューブという油脂を使っていない
潤滑剤を使って次回のメンテナンス時にスムーズに抜けるように作業しています。
今日はレジェンドが4台とレジェンドの日でした(笑)
レギュレーターとしてのクオリティはSプロのMK25と並んで世界最高峰です。
クロームメッキもクオリティが高く、相当な年数使ってもきれいな外観を維持しています。
またメンテナンス性ではこのレギュレーターに勝るレギュレーターはありません!
部品点数は少ないのによく考えて作られており
中圧値やフリーフロー圧の調整、初動抵抗値のセッティングは
簡単で大体一発で決まります。
しかも数値はピタッと微動だにしないのが何とも素敵です。
メンテナンスさえしていれば一生モノのレギュレーターです!
お持ちの皆さん大切に使って下さいね
そしてめっちゃ楽しいダイビングを!!